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複数の男に事情聴く 多額現金所持で

現金が奪われた現場付近=福岡市中央区で2017年4月20日午後2時19分、本社ヘリから矢頭智剛撮影

 20日午後0時25分ごろ、福岡市中央区天神1の駐車場で、東京都足立区の会社員男性(29)が現金約3億8400万円が入ったスーツケースを男らに奪われた。男らは白いワンボックスカーで逃走した。福岡県警が強盗傷害事件として福岡・中央署に捜査本部を設置し行方を追っていたが、福岡空港国際線ターミナルで3億円以上の現金を持って出国しようとした韓国人ら複数の男らを見つけて事情を聴き、関連を慎重に調べている。警察庁によると、戦後の現金強盗事件の被害額としては4番目に多い。

 県警によると、男性は近くの「みずほ銀行福岡支店」で現金を引き出したばかり。現金は黒いスーツケースに入れて運び、駐車場に止めていたレンタカーに積み込むため後部座席のドアを開けようとしたところ、男に後ろから手を回されて顔付近に催涙スプレーのようなものを吹き付けられ、顔などに軽いけがをした。男性がひるんだすきにスーツケースごと現金を奪われた。

 男らは、スーツケースを同じ駐車場内に止めていたワンボックスカーに積み込み、出入り口のバーをへし折って駐車場を出た。信号無視を繰り返しながら天神地区を南北に走る「渡辺通り」を南へ逃走した。現金を奪った男2人のうちの1人は30~40代。身長約175センチの細身で灰色の作業着を着用していた。別の1人は身長170~175センチくらいで黒い作業着姿。いずれも白いマスクで顔を覆っていた。県警は他に運転役がいた可能性もあるとみている。

 被害に遭った男性は出張で18日から福岡市に来ていた。現金は約1億9000万円ずつ2回に分けて引き出されたが、男性はあらかじめ銀行に現金を引き出すことを伝えていた。県警には「現金を引き出して市内の取引先に持って行く予定だった。福岡へは仕事でよく来ていた」と説明しているという。県警は、男らが事前に現金引き出しの情報を入手し、入念に計画を練って男性を襲撃したとみて慎重に調べている。一方、福岡空港で事情を聴いている男らは、事件現場の目撃情報と体格などが違うという情報もある。

 現場は、福岡市最大の繁華街である天神地区の一角。西鉄天神大牟田線の福岡(天神)駅から東に約200メートルで、近くには福岡市役所などがある。【宗岡敬介、宮崎隆】

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