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今週の本棚

海部宣男・評 『毒々生物の奇妙な進化』=クリスティー・ウィルコックス著

 (文藝春秋・1728円)

 毒に魅入られる人は多い。むろん人を害しようというのでなく、「毒」そのものに惹(ひ)かれる。信じられないほど多様な有毒生物とともにこの本に登場するのは、そういう人たちだ。毒蛇や毒クラゲで死ぬほどの目にあい、それで有毒生物の研究にのめり込んだ研究者から、コブラに咬(か)ませて得られるハイな桃源郷気分を求める人まで。

 ハワイ大学の研究員として有毒生物を専攻する著者は有毒生物を求めて世界を飛びまわり、サイエンス・ライターとしても活動している。やはり、何度も激痛を味わった。各章は、それぞれ違う有毒生物による、気が狂いそうになるほどの「イタイ」話から始まる。毒に魅せられた人々との出会いに若々しい臨場感があふれ、面白がっているうちに、驚きの生態から毒素の不思議へ、その進化へ、そして革命的な創薬の可能性へと誘導されてし…

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