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特集ワイド

福島の6年 「それぞれ」の桜 

境内の桜を眺めながら語る玄侑宗久さん。「今こそ放射線の影響について、専門家が科学的な知見を語るべきです。そうしないと分断はどんどん深まってしまう」=福島県三春町の福聚寺で18日、小林祥晃撮影

 春の到来に人は心を躍らせる。でも、東京電力福島第1原発事故の影響が続く被災地の人々はどんな思いで桜を見ているのだろう。避難指示は多くの地域で解除されたが、古里の復興までの道のりは遠い。被災者に寄り添うはずの今村雅弘復興相は、自主避難者の行動は「自己責任だ」と言い放った。東日本大震災から6年となる春を迎えた福島県三春町を歩いた。【小林祥晃】

 JR郡山駅から約15分。列車が三春駅にゆっくり近づくと、家族連れや老夫婦らが「わあー」と歓声を上げた。線路脇の桜並木から花びらが舞っている。

 三春町は人口1万7000人ほどの山あいの城下町。樹齢1000年超とされるベニシダレザクラ「三春滝桜」が有名だが、寺社や農家の庭先など、町の至るところに1万本以上の桜が植えられ、町全体が「さくら名所100選」の一つになっている。

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