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コウノトリ空へ 1988人工ふ化

多摩動物公園で初のふ化

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 東京日野市の多摩動物公園で、五日、ニホンコウノトリの赤ちゃん誕生が確認された。「ニホン」と名前はついていても、日本ではすでに絶滅。中国産のニホンコウノトリ二十一羽が同動物公園など四カ所で飼われているが、無事ふ化したのは初めて。

 ヒナをかえしたのは六十年六月に中国ハルビン動物園からやって来たカップル。午前十時ごろ、飼育係の杉田平三さん(35)がエサをやりにケージ内に入り、体長約一五cmのヒナを見つけた。このカップルは三月上旬に卵を四つ産み、その一つがふ化した。体はすでにかわいており、前の晩にかえったらしい。

 ニホンコウノトリは三十一年に特別天然記念物に指定されたが、四十六年に兵庫県豊岡市でオスが保護されたのを最後に絶滅した。その後、中国に生息している同じコウノトリを日本に持ち込み、動物園で飼育していたが、無精卵が多く繁殖の成功例はなかった。

 ケージ内のコウノトリは飛ばないように羽の一部を切るのが普通だが、今回は切らなかった。「おかげでバランスよく交尾できたのかもしれない」と同園。ヒナは巣の中に隠れ、外からは見えにくいが、「ビー」と鳴きながら、早速、親からエサをもらっていた。

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