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私の社会保障論 健康格差社会をどうする=千葉大予防医学センター教授・近藤克則

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社会保障の機能強化を

 日本には「いのちの格差」がある。低所得の人、十分に教育を受ける機会を得られなかった人、非正規雇用の人など、社会的に困難を抱えた人たちで、うつや認知症リスクなどの健康指標が悪く死亡率が3倍も高い。そんな格差社会は是正したいと「健康格差社会への処方箋」(医学書院)という本を出した。

 寄せられる意見にはいろいろなものがある。「ここまでひどいとは。なんとかすべきだ」などに交じって、食生活の乱れや喫煙など、本人の努力で変えられることがあるのだから「健康は自己責任だ」という声も多い。ゴールド免許のように、努力している人の健康保険料を安くしようという提案もある。

 確かに一部には本人の責任もある。一方で、子どもや新入社員のように、自己責任とは言いがたいものも多い。

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