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「男装の麗人」川島芳子(松本市) 謎多き孤独な生涯 /長野

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「松本市歴史の里」内にある川島芳子記念室に展示されている資料の数々=松本市島立で
「松本市歴史の里」内にある川島芳子記念室に展示されている資料の数々=松本市島立で

 松本市蟻ケ崎の正麟(しょうりん)寺。「男装の麗人 川島芳子の墓」という案内板を頼りに墓地を歩くと、川島の墓に行き着く。戦前、中国大陸で諜報(ちょうほう)活動に関わった川島は少女時代を松本で過ごした。墓から南に約500メートル離れた松本蟻ケ崎高校の前身、松本高等女学校に川島は通った。

 川島は1921年、2年生に編入した。馬に乗って女学校に通ったエピソードはよく知られる。同級生で席が隣だった小松きよ江さん(109)=伊那市=は「川島さんは心はいつも清らかで、やさしかった。自分が正しいと思った道を歩もうとしていた人だった」と話す。

 父が死去したため、川島はいったん中国へ帰り、半年後に松本に戻ったが、女学校に復学を拒まれた。川島の奔放な振るまいを快く思わなかった校長の意向だったと伝えられている。やがて川島は再び中国へ渡り、動乱の時代に身を投げた。

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