メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

消えない傷

DV家庭に育って/2 面会交流、子の意思尊重を

イラスト・日比野英志

 ●会うなら「死ぬ」

 「(パパに会うことになるくらいなら)もう死ぬ」。父から面会交流を求められた純くん(当時10歳)=仮名=は、家庭裁判所で「お父さんに会いたいか」と調査官に聞かれた帰り道、そう言って車道に飛び出した。「また意地悪されるんじゃないか」。小さな胸は不安と恐怖で押しつぶされそうだった。

 2011年、精神的に相手を追い詰めるモラルハラスメント(精神的暴力)を受けてきた母と妹(当時6歳)と一緒に民間シェルターへ避難した。アパートを見つけて暮らし始めたころ、父は家裁に子供の引き渡しを求める審判を申し立てたが却下された。その後の離婚協議では面会交流の実施についても話し合われ、父は「毎週末に子供と会いたい」と求めた。

 「おまえはいらない」などと言われたり、腹を立てると頭を強い力で押さえてきたりする父の暴力で心が不安定になり、純くんは小学2年の時にハサミを父につきだし「パパは死んで」と伝えたこともある。

この記事は有料記事です。

残り2059文字(全文2466文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「菅語」を考える 小田嶋隆さんが読む首相の「恐怖政治断行」宣言 「小さな部屋の王様」の恫喝

  2. 「菅語」を考える 論理的でない受け答え「首相の器ではない」 上西充子法政大教授

  3. アフリカン・ライフ リアル北斗の拳? 鉄道略奪・ケーブル盗の素顔 後編

  4. AED使用時にプライバシー保護 和歌山の高校生が上半身覆うシート作製、配布

  5. ORICON NEWS 嵐、大みそか生配信ライブの詳細発表 FC会員に紙チケット発行、見逃し配信なし

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです