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余録

世界史で単に「100日」といえば…

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 世界史で単に「100日」といえば、エルバ島を脱出してパリに帰ったナポレオンの100日天下をいうことが多い。ワーテルローの敗北で命運が尽きた滅びの100日だった▲20世紀に入ってやはり「100日」と呼ばれることになるのは、大恐慌さなかに当選したF・ルーズベルト米大統領の就任後の100日間である。「行動、それも即時の行動」を約束した彼はすさまじい勢いで不況対策を繰り出した▲議会に送られた法案は毎日のように可決され、この100日間に議会は成立させた法律数の新記録を作ったという。新大統領の就任後100日間は野党もメディアも攻撃をひかえる「ハネムーン」の慣行はこれを踏襲したものだろう▲さてハネムーンどころか、はなから野党やメディアとけんか腰のトランプ大統領があすで就任100日となる。以前は公約実現の100日行動計画を豪語した当人だが、先日は100日間での業績評価はばかげているとツイートした▲もちろん前言を翻したのは見るべき公約達成が乏しかったからである。国境の壁建設も、オバマケア撤廃も議会の同意なしに進まない。大統領令を連発しても憲法に反すれば司法によって阻まれる。それが示された100日間だった▲シリア攻撃や北朝鮮への圧力はじめ外交の新機軸にもまだ一貫した戦略はうかがえない。確かに3カ月余で評価が定まっては困ろう。だが政治とは良き結果の実現のため幅広い合意を作る技であることを学んだ100日間であってほしい。

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