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余録

「N=泣いて踊った58人…

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 「N=泣いて踊った58人 D=誰をうらむじゃないが T=テレビという怪物に負けた」。40年前の1977年4月、華やかなラインダンスで知られた日劇ダンシングチームの最終定期公演が行われた。本紙記事は略称のNDTにひっかけて粋な見出しをつけている▲NDTは戦前、東京・有楽町に誕生した日本劇場の目玉として発足し、戦後も人気を博した。モデルはニューヨークの名所、ラジオシティ・ミュージックホールのダンスチーム。訪米時に公演を見た日劇幹部がラインダンスを導入した▲当時の技術の粋を集め、32年に開場した同ホールにはダンスと違い、まねのできない設備があった。オーケストラを載せたまま上下できる舞台だ。空母と同じ技術で、戦時中は機密を守るため、政府職員が常駐したという▲日本も空母を保有していたが、軍事技術を娯楽と共有する発想はなかった。戦況の悪化で日劇など「高級娯楽場」の公演は禁止される。戦時中も娯楽を欠かさなかった米国との国力の差は明らかだった▲北朝鮮への圧力を高めようと米空母が朝鮮半島に近づく中、中国が初の国産空母を進水させた。米国に追いつき追い越したいのだろう。今の秩序に挑むように軍備拡張を続ける中国の姿は時に戦前の日本と重なって見える▲空母は米国でも削減論が根強い金食い虫だ。中国も経済大国とはいえ、国民生活改善の余地は大きい。空母にどれだけの優先度があるのか。本音では、いぶかる国民も少なくないのではないか。

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