メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

沼野充義・評 『フクシマ6年後 消されゆく被害 -歪められたチェルノブイリ・データ』=日野行介、尾松亮・著

 (人文書院・1944円)

「民主主義の危機」を追及

 原発事故による自主避難者が帰れないのは「自己責任」だと言い捨てて、物議をかもした政治家がいる。しかし本書を読むと、これは政治家個人の「失言」などではなかったことがよくわかる。自主避難者を「自分で勝手に避難した」人たちのように扱い、帰れない人たちを復興の邪魔になる存在として切り捨てていく。放射線の健康への悪影響をできるだけ少ないものに見せて、避難者の帰還を急がせ、原発事故のことを早く忘れてもらう--そういった一連の原発政策を強力に推し進めてきた側の本音が、はっきり出たということではないか。

 そのようなことを考えさせる、説得力のある誠実な本である。共著者の一人、日野氏は毎日新聞社会部で活躍…

この記事は有料記事です。

残り1129文字(全文1451文字)

24時間100円から読める新プラン!詳しくは こちら

いますぐ購読する

または

毎日IDでログイン
毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. セブン-イレブン 100円ビール発売中止
  2. 安倍首相 「自民亭」出席問題なし 投稿の西村氏は注意
  3. 質問なるほドリ 画像診断、がん見落としなぜ? 病院チェック態勢不備 医師連携不足も=回答・熊谷豪
  4. 男性死亡 尻に空気、死因は窒息 茨城県警
  5. セブン-イレブン 100円生ビールをテスト販売へ

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]