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悼む

作家・佐藤大輔さん=3月22日死去・52歳

佐藤大輔さん

 心臓の養生をしながら普段通りに生活し、その日の朝もフェイスブックの更新を続けていた。多くの未完シリーズを残したままの急逝。ネットには突然の死を悼み、続刊を読めなくなったことへの嘆きがあふれている。

 学生時代にボードゲームデザイナーとなり、作家に転じた。代表作は日独が北米で戦う仮想戦記「レッドサンブラッククロス」。独創的な設定の小説を連発し、重厚で乾いた文体は「佐藤節」と称された。修羅場で矜持(きょうじ)を保とうとする人物を描いた作品群の若手創作者への影響は大きい。

 未完が多くても出版社からの評価は高く、仕事の依頼に途切れはなかった。関係者の「もっと読まれていい作家だった」との思いは強い。ただ、作風への毀誉褒貶(きよほうへん)の激しさも影響したのか、文学賞の受賞歴はなかった。密葬後、編集者の一人が「結局、無冠の帝王のままでしたね」とつぶやいていたのが耳に残る。

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