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サロネン指揮フィルハーモニア管&ヒラリー・ハーン 普遍的な美、描いたハーン

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 名曲が新しく感じられるのは、目新しい表現がなされたときではない。その作品の本質と思われるものが摘出されるのを実感するときである。エサ=ペッカ・サロネン指揮のフィルハーモニア管弦楽団とバイオリニストのヒラリー・ハーンの共演によるコンサートは、久々に名曲の充足感を味わわせてくれた(5月30日、東京芸術劇場)。

 冒頭はサロネン自作の「ヘリックス」。螺旋(らせん)という意味の題名通り、分立する管・弦・打楽器のパートが円すい状に融合してゆく。駆り立てるクライマックスより、むしろ最初の腑分(ふわ)けされた響きが楽しめた。

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