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近影遠影

高橋一清・あの日あの人/98 佐藤愛子 担当編集者に励まされ /島根

 平成2(1990)年6月、編集長に就いた「別册文藝春秋」では、佐藤愛子さんの連載小説「血脈」が佳境に入っていた。この小説は、柱としてこれからの編集になくてはならない。

 内示を受けると、何よりもまず、東京都世田谷区の太子堂に住む佐藤さんを訪ねた。初対面であった。佐藤さんは口を結んで、私を見続けた。人品骨柄を見定めるという感じであった。私はひるまず、「血脈」の感心した情景、巧みな表現の箇所を上げて感想を言った。見る見るうちに佐藤さんの表情が変わった。

 「あなた読んできたの。編集長の新任の挨拶(あいさつ)は、顔を見せるだけ。読まないで来て適当なことを言ってすぐ帰るんだけど」

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