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憲法70年 安倍政権の改憲論議=倉重篤郎(編集編成局)

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憲法施行70周年の記念式であいさつする安倍晋三首相。登壇者は(左から)寺田逸郎・最高裁長官、大島理森・衆院議長、伊達忠一・参院議長=東京都千代田区の憲政記念館で4月26日、中村藍撮影
憲法施行70周年の記念式であいさつする安倍晋三首相。登壇者は(左から)寺田逸郎・最高裁長官、大島理森・衆院議長、伊達忠一・参院議長=東京都千代田区の憲政記念館で4月26日、中村藍撮影

「木を見て森を見ず」の愚

 日本国憲法といえば、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義が三大原則だ。数十年前に私たちが義務教育で何度も教え込まれたことだし、いまだに教科書にはそう書いてある。国会論議でも、思想信条に関わりなく三大原則を否定する者はいない。「この三つの普遍的価値を心に刻み、新しい時代の……」。安倍晋三首相も4月26日の憲法施行70周年記念式でこう強調した。改憲論者の常とう句である。

 だが待てよ、である。安倍政権の約4年半を振り返ると、この三大原則が心に刻まれているとはとても思えない。

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