特集

東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

特集一覧

東日本大震災

津波乗り越え元ラガーマン布団店再建 岩手

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
新しい店舗で布団をたたむ舘洞毅謙さん。「ノーサイドの笛」が鳴るまで全力で駆け回る=岩手県宮古市鍬ケ崎下町で
新しい店舗で布団をたたむ舘洞毅謙さん。「ノーサイドの笛」が鳴るまで全力で駆け回る=岩手県宮古市鍬ケ崎下町で

 東日本大震災の津波で布団店を流された岩手県宮古市の舘洞毅謙さん(55)が、同市鍬ケ崎下町に常設の布団店を再び構えた。県立宮古高校時代はラグビー部でスタンドオフとして活躍した元ラガーマン。常に前を向いて再建に取り組む。震災から6年2カ月となるのを前に3日、仮設住宅から家族3人で引っ越した。

 元の店舗は少し離れた同市港町にあった。2011年3月11日、仕事で外出中に震災に遭い、夜、鍬ケ崎地区にたどり着いた時、友人から「街はなくなった」と告げられ、衝撃を受けた。店は跡形もなく消えていた。

 幸い、綿を打ち直すなどの機械は、高台の工場に置いていて無事で、中古のミシンも、盛岡の友人が送ってくれた。「これなら商売が継続できる」。そう確信した舘洞さんは、その年の10月には元の場所にプレハブ小屋を建て、軽乗用車に残った古い布団を敷いて寝泊まりし、商いを再開した。支援物資のある被災者よりも、なじみ客からの方が注文があり、どうにか苦境に耐えた。

この記事は有料記事です。

残り309文字(全文727文字)

【東日本大震災】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集