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北陸・ものがたり散歩

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/7 湯涌温泉「花咲くいろは」 アニメ発祥 地域の祭りに

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 地元住民に長年愛されてきた「湯涌(ゆわく)温泉」(金沢市湯涌町)に2011年、若者たちの波が押し寄せた。この地を舞台としたアニメ「花咲くいろは」のファンたちだ。当時はまだ、小説や映画の舞台を巡る「聖地巡礼」が世間に広く知られていなかったころ。温泉関係者らも想像できない“珍事”だったという。

 JR金沢駅から車を走らせること約35分。「金沢の奥座敷」湯涌温泉が、閑静な山の中に見えてきた。温泉はきめ細やかで柔らかく、やけどや切り傷などに効能がある。江戸時代には前田藩の歴代藩主らが湯治に訪れ、100年前には、美人画で知られる竹久夢二が最愛の人と思い出を紡いだ。鳥のさえずりや水音が響くこの地は来年、開湯1300年を迎える。

 「花咲くいろは」の主人公で東京育ちの女子高生・松前緒花(おはな)はある日、母親に「夜逃げをすることになった」と告げられる。そこで身を寄せるのが、湯涌温泉をモデルとした「湯乃鷺(さぎ)温泉」。祖母が経営する旅館で仲居見習いとして働く緒花は、人との出会いを通じて成長していく。

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