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科学 宇宙での生活 心と体に大きな負担

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元村有希子もとむらゆきこ 毎日新聞まいにちしんぶん科学環境部長かがくかんきょうぶちょう

 国際宇宙こくさいうちゅうステーション(ISS)で船長せんちょうつとめるペギー・ウィットソン飛行士ひこうし(57)が4がつ24宇宙滞在日数うちゅうたいざいにっすう通算つうさん535にちとし、アメリカでいちばんながあいだ宇宙うちゅうらした飛行士ひこうしになりました。ウィットソン飛行士ひこうしは9がつまでISSに滞在たいざいし、記録きろくばしつづけます。世界最長記録せかいさいちょうきろくはロシア人飛行士じんひこうしの879にちです。

     宇宙うちゅうらすなんてたのしそうですよね。でも、実際じっさいには大変たいへんです。地上ちじょうとの最大さいだいちがいは「無重力むじゅうりょく」。地面じめんある必要ひつようがないため、あし筋肉きんにくがたちまちおとろえます。地球ちきゅうかえったときあるけなくならないよう、宇宙飛行士うちゅうひこうしはISSで毎日約まいにちやく時間じかんきんトレをしなくてはなりません。また宇宙うちゅうでは、ほねがもろくなることもられています。

     さらに、宇宙うちゅうでは「宇宙線うちゅうせん」とばれる放射線ほうしゃせんそそいでいます。地球ちきゅうでは、空気くうきそうがある程度ていどさえぎってくれているのです。宇宙うちゅうではなが滞在たいざいするほどばくりょうえますから、その影響えいきょうかんがえなくてはなりません。

     もうひと重要じゅうようなことは、ISSという「ざされたせま空間くうかん」にいつづけることが、こころあたえる影響えいきょうです。ISSでは、気分転換きぶんてんかんそと散歩さんぽすることはできませんし、友達ともだちとけんかしたままではいられません。他人たにん仲良なかよ協力きょうりょくえることや、いやなことがあっても気分きぶん上手じょうずえられることは、宇宙飛行士うちゅうひこうしもとめられる才能さいのうともいえます。

     ISSは地球ちきゅうからたった400キロメートルしかはなれていませんが、火星かせいってらすことをかんがえると、こうした問題もんだいはより重要じゅうようです。飛行士ひこうしがISSに長期滞在ちょうきたいざいすることは、そのおおきなゆめけて課題かだいつけ、克服こくふくする目的もくてきもあるのです。

     ちなみに、日本にっぽんでいちばん宇宙滞在日数うちゅうたいざいにっすうながいのは、宇宙うちゅうへ4回行かいいった若田光一飛行士わかたこういちひこうし(53)で、通算つうさん347にち時間じかん33ぷんです。


     福岡県生ふくおかけんうまれ。科学技術かがくぎじゅつ環境問題かんきょうもんだいおも取材しゅざい趣味しゅみ山歩やまあるきと温泉おんせん著書ちょしょに「になる科学かがく」(中経ちゅうけい文庫ぶんこ)など。「国語こくご」の先生せんせい資格しかくった。

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