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鴻巣友季子・評 『百年の散歩』=多和田葉子・著

 (新潮社・1836円)

言語的「すずろ歩き」

 思索する散歩者を思えば、カントやダーウィンのように決まった時間にほぼ決まったルートを勤勉に歩くタイプと、ベンヤミンやボードレールや荷風のようにすずろ歩きをするフラヌール(遊歩者)のタイプがあるのではないか。多和田葉子はイメージとしては後者で、世界を股にかけた「思索散歩者」であり、多言語の間を気の向くままに行き来する真摯(しんし)なフラヌーズ(女性遊歩者)である。

 多和田葉子のことばのフラヌリ(遊歩・漫歩)哲学を至極よく表しているのは、福島・奥会津でのこんな逸話…

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