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『放送法と権力』 著者・山田健太

山田健太さん

 ◆山田健太(やまだ・けんた)さん

 (田畑書店・2484円)

巧妙に 剥ぎ取られる「自由」

 出版を「急がなければ」と、強く思ったという。高市早苗総務相が昨年2月、政治的公平性を欠く放送を繰り返したと判断した放送局に、電波停止を命じる可能性について国会で言及。これを機に、番組の編集にあたって「政治的に公平である」「報道は事実をまげない」--などと定めた放送法第4条の存在が、世間の耳目を集めた。高市発言に反発する声の一方、受け手に与える影響力を根拠に「放送は一定の規制を受けて当然」と擁護する声も少なくないと感じた。「巧妙にそして着実に『放送の自由』は剥ぎ取られつつある」。専修大で言論法、ジャーナリズム論を教える専門家は、著書の冒頭で危機感をあらわにする。

 専門誌などに発表してきた論考を編集した。特定秘密保護法や安全保障関連法を巡る報道、自民党による選挙時期の「公平中立、公正な報道」の要請など、この5年ほどに起きた事例から放送界や言論を巡る状況を読み解く。「政権にコントロールされるメディア」との見出しも登場し、政権側が行政介入の度合いを深め、放送側が同時に自主規制を強めていっていると警鐘を鳴らす。「放送法は番組の規制が目的ではなく、放送の自由を守る…

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