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美術資料アーカイブ 文化庁、美術館や大学が本腰 研究の視野広げる礎を

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大阪新美術館建設準備室が所蔵する具体美術協会資料について報告する高柳有紀子主任学芸員=東京都港区で2017年1月、岸桂子撮影
大阪新美術館建設準備室が所蔵する具体美術協会資料について報告する高柳有紀子主任学芸員=東京都港区で2017年1月、岸桂子撮影

 これまで重視されてこなかった芸術文化関係資料の記録と保管、いわゆるアーカイブの構築に近年、光が当たっている。文化庁は手法を確立するための調査研究を進め、美術館や大学など公的機関などでさまざまなテーマに基づく作業が展開されている。アーカイブが注目されてきた背景と現状を探った。【岸桂子】

海外流出や散逸防ぎ、保存を

手法確立へ「勝負はこの10年」

 大阪市が2021年度の開館を目指している新美術館の建設準備室では、関西ゆかりの前衛美術家集団「具体美術協会」(具体)にかかわる映像や写真フィルムなどの資料整理作業が進んでいる。

 契機は14~15年。具体のリーダー、吉原治良の遺族らから多数寄贈されたことだ。それまでは複数の他の機関で保管されていたもの。この20年ほどの間に、世界各地の著名美術館で「具体」の回顧展などが相次いだことが、資料を重要視する「追い風」となった。新美術館は、具体で活動した美術家の絵画・立体など約900点を所蔵している。

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