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信州大学学術研究院総合人間科学系准教授 林靖人

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林靖人氏
林靖人氏

地域ブランドの新活路 産官学民の連携と人材育成が必要

 「地域ブランド」という言葉が我が国で頻繁に用いられるようになったのは、「平成の大合併」がピークを迎えた2006年前後である。当時、行政や地域コミュニティーは、「消える地域をいかにして後世に伝えるか」、「新しく生まれる地域の統一感・一体感をどう創り上げるか」、「地域が自律し、経済的・心理的な自立をどのように達成していくか」といった地域の経営課題に直面していた。

 その解決策の一つとしてビジネス領域で新たに注目されていたブランド・マーケティングやブランド経営の手法(ブランディング)に期待が高まったのである。ブランディングの特徴は価値の顕在化や経済的な活性化と同時にその形成過程を通じて組織のプライドや一体感を創り出す点にある。従来バラバラだった地域づくりの政策や取り組みをブランドという象徴によって有機的なつながりを持たせ、地域経営として機能させることが狙いだ…

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