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私だけの東京・2020に語り継ぐ

著名人へのインタビューを通じて、東京の魅力を再発見します。

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映画監督・原一男さん 臆病な自分見つけた新宿

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原一男 映画監督=藤原章生撮影
原一男 映画監督=藤原章生撮影

 原点は新宿なんです。生まれ育った風景に身を置きたいと時に思うこともあるんですが、故郷の山口県宇部市の炭住(炭鉱住宅)はもうなくて、原形は何も残ってない。でも故郷を探したいよねって思うと、やはり人生の大半を過ごしてきた都営住宅のある新宿が一番なじむんです。池袋は考えられないし、西から来たせいか、都内の北側の赤羽や十条に住んでみようって考えも出てこないですね。

 母子家庭だったんで、中学を出ると定時制高校に通いながら働き出したんですが、もたなくて。刃物屋や本屋のアルバイトも長続きせず、最後は朝日新聞山口支局で(雑用係の)「坊や」として雇われ、結局、それが東京につながるんです。記者たちが面白がって「勝負しよう」と季節ネタを一緒に撮りに行くこともあって、私の写真が選ばれて社会面に載ったりすると、うれしくてしょうがないじゃないですか。それで、フォトジャーナリス…

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