メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

近影遠影

高橋一清・あの日あの人/99 暉峻康隆 世の中との係わり学ぶ /島根

 文藝を生涯の仕事と意識し始めた高校生のころ、読んでいたのは月刊誌の「文學界」と「国文学」だった。この両誌が、私の将来に係るものとなった。「文學界」は後に編集に携わり、今日も続く作家、評論家との交わりは、作品を誌上に掲げたことに始まっている。

 一方、「国文学」では恩師の暉峻(てるおか)康隆さんとの出会いがあった。毎号の目次に近世文学の編集顧問として名前があり、ときおり目にする文章は、含蓄があり、説得力があった。私はこの方に心の内を打ち明けてみたいと思った。小説を書くか、扱う編集の仕事をしたい、早稲田大学文学部国文学専修を志望している、と手紙に認(したた)め、書いた小説が載る文芸部誌を添え、編集部気付で差し出したのだった。

 半月後、はがきが届いた。「小説を書くのなら、世の中のことを知る学部を進むのがいいでしょう」と書いてあった。

この記事は有料記事です。

残り905文字(全文1273文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 見えたー! ペルセウス座流星群がピーク迎える 天の川と「競演」

  2. 御巣鷹墜落事故で救出、今は3児の母に 川上慶子さんの伯父が振り返る35年

  3. 国民・玉木氏 分党まで持ち出しこだわったものとは 混乱残り前途多難

  4. キャバクラ暴行死 未婚10代母、遠い自立 娘残し無念

  5. 宇都宮のコンビニで45歳刺され死亡 刺した男は自分も刺し負傷

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです