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福島浪江 消火活動難航、鎮火の見通しなく

激しく煙を上げる山火事=岩手県釜石市で2017年5月8日、本社ヘリから和田大典撮影

 宮城、岩手、福島3県で発生した山火事は9日、延焼中の岩手県釜石市と福島県浪江町で空と陸からの消火活動が日没まで続いた。気象条件に加え、浪江町では堆積(たいせき)した腐葉土の影響などから難航し、鎮火の見通しはない。

     釜石市平田(へいた)で8日発生した山林火災は、焼失面積が約400ヘクタールに拡大。火勢は一時、集落に約300メートルまで迫り、山中の神社のプレハブ小屋の一部を焼いた。

     原発事故に伴う「帰還困難区域」の福島県浪江町井手で起きた山林火災は、発生から丸10日たっても消えず、焼失面積は50ヘクタール以上。県によると、消火を阻む要因は、強風や乾燥に加え「広い範囲に積もった腐葉土」。ヘリからの散水で表層の火を消しても、落ち葉や腐葉土の中で火がくすぶり続け、一晩たつと再び表層も燃え始めるという。一方、8日に住宅など9棟を全焼し、山林にも延焼した同県会津坂下町の火災は9日に鎮火した。

     8日夜に鎮火した宮城県栗原市の山火事は、住宅など11棟の他、山林など約5ヘクタールを焼き、火元とみられる付近でたき火の跡が見つかった。【小鍜冶孝志、尾崎修二、山田研】

    山火事、3~5月の3カ月で年間件数の半数超を占める

     林野庁によると、山火事は2010~14年の年平均で1635件発生し、3~5月の3カ月で年間件数の半数超を占めている。

     春は乾燥や強風といった気象条件が重なりやすい上、行楽や山菜採りで入山者が増えたり、農家が枯れ草焼きをしたりするため。7割近くが人為的な原因で、たき火30.4%▽野焼き14.4%▽放火(疑い含む)10.4%▽たばこ7.1%--などとなっている。

     4月下旬から山火事が相次いでいる東北地方の太平洋側では、8日までの10日間の降水量が平年の1割に満たない地点が大半。気圧配置の影響で西風が強まり、山越えの風が吹き下ろす際に気温が上がるフェーン現象も起きた可能性がある。

     8日に発生した宮城県栗原市の山火事はたき火、福島県会津坂下町では山菜の煮炊きが原因とみられている。林野庁の担当者は「強風、乾燥時はたき火はしない。火を使う時はその場を離れず、使用後は完全に消火するように」と呼びかけている。【土江洋範】

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