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善光寺地震から170年(長野市) 広範囲にわたり複合被害 /長野

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 170年前の1847年5月8日(旧暦では3月24日)、善光寺(長野市)は数え年で7年に一度開かれる御開帳の年に当たり、全国から訪れた参詣者でにぎわっていた。午後10時ごろ、突然、激しい揺れが町を襲った。のちに善光寺地震と呼ばれる大地震だ。

 善光寺門前の多くの建物が倒壊。直後に火災が発生し、周辺に燃え広がった。善光寺本堂は消失を免れたが、寺の多くの建物が損壊の被害を受けた。宿場町の稲荷山宿(今の千曲市)でも倒壊と火災があり、善光寺の参詣者が犠牲になった。

 さらに長野盆地西部の至る所で山の斜面崩落、地滑りが起きた。土砂崩れは松代藩領だけで4万カ所以上。中でも最大規模だったのは今の長野市信更町の虚空蔵山(こくうぞうさん)(岩倉山)での土砂崩れだ。土が犀川をせき止め、人工のダム湖ができた。地震から20日後、ダムは決壊し、あふれた大量の水が下流域の村を襲った。洪水は善光寺平だけでなく、川中島、さらに飯山まで広がり、被災者を容赦なくのみ込んだ。

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