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記者の目

最前線の記者がそれぞれの取材テーマを論じます。1976年にスタートした毎日新聞を代表するコーナー。

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那須・高校山岳部雪崩事故=野田樹(宇都宮支局)

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雪崩事故の発生から1カ月の日。多くの人が献花台を訪れ、事故現場に向かって手を合わせた=栃木県那須町で4月27日、萩原桂菜撮影
雪崩事故の発生から1カ月の日。多くの人が献花台を訪れ、事故現場に向かって手を合わせた=栃木県那須町で4月27日、萩原桂菜撮影

 ◆野田樹(たつき)

安全確保へ地元と連携を

 栃木県那須町で3月27日、「春山安全登山講習会」に参加していた県立大田原高山岳部の生徒7人と教諭1人が雪崩に巻き込まれて死亡した。引率の教諭は、悪天候のため茶臼岳(標高1915メートル)への登頂を中止しながら、雪をかき分けて進むラッセル訓練を決行。山腹にある大岩「天狗の鼻」(同1515メートル)を目指して事故に遭った。当初は「山は危険」というイメージもあり「天災」と受け止めていたが、取材を進めるうち、防ぐことができた「人災」と考えるようになった。

 講習会は毎年、県高校体育連盟登山専門部が主催している。今年は7校の計62人が参加。ラッセル訓練には生徒46人と教諭9人が参加した。事故の翌日、救助された大田原高の男子生徒(17)と、その父親(49)が話してくれた。

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