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パワハラで臨時職員退職 懲戒処分も公表せず

 50代の大分県宇佐市職員によるパワーハラスメントで30代の臨時職員が退職を余儀なくされていたことが10日、分かった。物を投げつけたり、暴言を吐いたりしていたという。市はパワハラの事実を把握し、この職員を昨年12月に懲戒処分としたが、公表しなかった。【大漉実知朗】

    情報公開で判明

     同市議の用松律夫氏(共産)が情報公開請求し、明らかになった。

     開示された「処分説明書」によると、職員は昨年9月2日、職場で勤務中に、臨時職員が自分の問いかけに答えなかったことに腹を立てて「物」を投げつけた。さらに暴言を吐いて責。物は当たらなかったためけがはなかったが、臨時職員は精神的苦痛が大きく、出勤が困難になり、退職したという。

     職場名や投げつけた「物」などについては黒塗りで明らかにされていない。市の久保桂一総務課長は「職場や物を具体的に明らかにすると、職員の働いている職場が特定でき、適切ではない」と説明している。

     市は調査後、地方公務員法に照らして「職場の秩序を乱し、公務員としての信用と信頼を傷つけた」と判断。市職員の処分に関する協議会(委員長・信国和徳副市長)を開催し、昨年12月27日付で、当該職員を「戒告」の懲戒処分とした。

     市の永野直行総務部長は毎日新聞の取材に対し、公表しなかったことについて「公表すればパワハラを受けた臨時職員の精神的苦痛がさらに増幅すると考えた」と釈明している。

     同市では15、16年の2年間で、消防士が強姦容疑で逮捕された事案など4件の不祥事が発覚。隣接する中津市(2件)、豊後高田市(3件)よりも多くなっている。

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