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被災地の農業継続と銘木保存 桜の苗の里親募集 御船町・住民ら /熊本

2階建ての屋根より高く伸びた松野さんの桜

 昨年4月の熊本地震で被災した御船町で、住民が農業継続と被災地の桜の銘木保存を目的に「桜の苗の里親」の募集を始めた。地震後に増えた放置竹林を整備して農業を再開させ、桜も保存する計画で、全国から30万鉢分、9億円の支援を目標にしている。

     募集しているのは宇城市を中心に活動する民間団体「DANRANレディース協力会」(松岡英子理事長)で、全国で耕作放棄地の再生に取り組んでいる。同町の林野面積に占める竹林は14・7%(2014年度)と県平均2・6%の5倍強と多く、地震前から農家の高齢化による放置竹林の増加が問題だった。町などによると、熊本地震では家屋2751棟が全半壊した他、中山間地の農地はひび割れるなどして営農を断念する農家が多いという。里親募集を計画した中心メンバーの農業、佐藤俊明さん(66)=同町滝川=は「休業した農家の仕事につながればいい」と話した。

     佐藤さんは隣町、益城町の桜にも目をつけた。郷土史家だった故松野国策さん(享年84)=同町木山=宅にある高さ約10メートルの桜は樹齢60年を超えるが、松野さん宅の解体などによって枝が折れるなど樹勢が失せていた。枯死を心配した松野さんは昨年末に亡くなる直前、「何とかして桜の子孫を残したい」と長男の雄策さん(58)に伝えており、その遺志を知った佐藤さんが保存を計画したという。

     支援の協賛金は1口(鉢)3000円。協賛金は苗木を作った農家の労賃や竹林整備の農機購入費に充て、桜の苗は花が咲くまで育苗して2019年から協賛者に渡す。他の桜からも種を集め、既に北海道からの協力もある。佐藤さんは「被災地の農地回復と桜の保存のために全国から協力を得たい。機械まで購入できれば農地回復作業が進む」と話している。問い合わせは協力会0964・43・3322。【杉山恵一】

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