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 母方の祖父・牧文次郎は、僕が生まれる前の1934年、他界していた。

 母に「どんな人だったの?」と聞くと「『後は野となれ山となれ!』と言い残す人だよ」とあまり話そうとしなかった。

 文次郎は東京・日本橋「洋書の丸屋善七店(通称・丸善)」の番頭だった人で、独立して「東京深川屋」の名前で「新撰皇國道中明鑑」(鉄道馬車事情を紹介した本)などを出版。後に家業の料亭「深川亭」を継ぎ、当時、日本一華やかな花柳界と言われた「柳橋料亭組合」の組合長を務めた。それなりの人物、と思うのだが……娘から見ると「目先のことさえ解決できれば、後はどうなってもかまわない」という“ちゃらんぽらんな男”だったのか?

 それにしても「後は野となれ山となれ!」とは“奇妙な遺言”である。

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