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北朝鮮 ミサイル発射

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伊豆見元氏
伊豆見元氏

 北朝鮮が改めて弾道ミサイル発射に踏み切った。韓国で北朝鮮との対話に積極的な新政権が発足し、中国が大国の威信をかけた「一帯一路」の国際会議を開催するなか、新たな挑発行為に出た意図は何か。国際社会は北朝鮮とどのように向き合うべきなのか。

マイナスの最小化狙う 伊豆見元 東京国際大教授(朝鮮半島安全保障)

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は元日の新年の辞で「大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験の準備が最終段階に入った」と発表してきたため、国内向けに何らかの成果を示す必要があった。一方、米国に対しては、ICBM保有を目指して北朝鮮が本気で開発を進めているというメッセージを発して取引を要求するという意図がある。

 14日はミサイルを発射する絶妙なタイミングだったといえる。まず韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が米国、日本、中国、ロシアの各国首脳との電話協議を12日までに終えた。協議前に発射していれば、これが議題となるため北朝鮮に融和的な文氏も強い態度を取らざるを得ない。一方で今後、南北対話が始まった後に発射するならば融和ムードに水を差すことになる。対話前ならマイナスの影響を最小限にできるというわけだ。

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