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 文部科学省は16日、大学入試センター試験に代えて2020年度に始める新共通テストの実施方針案を公表した。英語は民間検定試験を活用し、全都道府県で1年に複数回実施する。民間業者には低所得世帯の受験生の検定料を減免するよう求める。国語と数学で導入する記述式問題は、マークシート式と同じ時間内に実施して3問程度ずつ出題し、採点は全て民間に委託する。

国語・英語、記述3問

 文科省は高校・大学関係者らから意見を聞き、ホームページで国民から意見を募った上で、6月に実施方針をまとめる。

 11月と来年12月ごろに現在の高校2年の5万~10万人を対象に行うプレテストの結果も踏まえ、19年度初めに実施大綱を策定する方針だ。

 英語の民間試験は、英検やTOEFLなどのうち、学習指導要領に対応したものを大学入試センターが「認定試験」と定め、試験の素点と合わせて、国際基準規格「CEFR」(セファール)に基づき6段階で評価した成績を大学に提供する。高校3年の4~12月に2回受験でき、良い方の成績を使えるようにする。浪人生は今後検討する。

 文科省が例示した10種類の中には、会場が十数カ所だったり、検定料が約2万5000円と高額だったりする試験もあり、全都道府県での複数回実施や、低所得世帯への配慮を民間業者に求める。実施方針案では、20年度に民間試験に切り替える案と、23年度まで現行方式の試験と民間試験を併用する2案を提示した。いずれにするかも6月までに決める。

 国語と数学は、記述式の解答に時間がかかることを踏まえ、国語は試験時間を80分から100分に、数学は60分から70分に延長する方向で検討している。

 記述式の採点は大学入試センターから委託された民間業者が設問ごとに3~5段階で評価する。成績は同センターがマークシート式の得点とともに管理し、大学からの請求に基づいて提供する。

 これまで新テストの仮称を「大学入学希望者学力評価テスト」としてきたが、「大学入学共通テスト」に変更した。【伊澤拓也】


新共通テスト

 知識だけでなく、グローバル社会で求められる思考力、判断力、表現力などを評価するため、50万人規模が一斉に受験し、全ての国公立大と多くの私大が活用する大学入試センター試験に代わって導入される。英語は4技能(読む・聞く・話す・書く)を総合的に測るため民間試験を活用し、国語と数学に記述式問題を取り入れるのが主な変更点。2020年度に始まり、現在の中学3年から対象になる。24年度以降、地理歴史・公民や理科などの記述式やコンピューターで解答する方式の導入も検討する。


新共通テスト実施方針案のポイント

・名称は「大学入学共通テスト(仮称)」

・1月中旬の2日間に実施

・2019年初めをめどに実施大綱策定

<英語>

・民間検定試験を活用

・試験は全都道府県で複数回実施

・高校3年の4~12月の2回受験可

・低所得世帯の検定料割引などを検討

・新テスト導入後4年間はマークシート式問題も併用するか検討

<国語の記述式>

・出題範囲は国語総合(古文、漢文除く)

・設問で一定条件を設定し、それを踏まえて解答する「条件付き記述式」

・解答字数80~120字程度を含め3問程度

・試験時間はマークシート式と合わせ100分程度

・採点は民間業者に委託

<数学の記述式>

・出題範囲は「数学1」

・試験時間はマークシート式と合わせ70分程度

・採点は民間業者に委託

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