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作曲家・三枝成彰さん 深夜の孤独癒やす六本木

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作曲家の三枝成彰さん=小林祥晃撮影
作曲家の三枝成彰さん=小林祥晃撮影

 六本木で暮らして35年になります。75年の人生の半分近くになるわけですから、好きなんでしょうね、この街が。自分の墓も自宅近くに買ったんですよ。

 引っ越してきた理由は単純です。当時、文化人や芸能人が集まる「インゴ」という有名なバーがあって、僕も週に2回くらい通っていました。まだ景気のいい時代で。クリスマスの頃かなあ、深夜に帰りのタクシーがつかまらなくて、仕方なく5キロほど離れた代々木上原(東京都渋谷区)の自宅まで歩いて帰ったんですよ。それで懲りました。「飲んでも歩いて帰れるところに住もう」って。

 住んでみて一番良かったのは、24時間活動している街だったこと。僕は若い頃から夜通し作曲をして朝6時ごろに寝る、という生活を続けてきました。周囲が静かな夜中のほうが集中できるんです。ただ、何となく寂しくなるんですね。みんな寝ている間に一人で仕事しているというのは。

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