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遊戯三昧

元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんのコラム。タイトルは厳しい環境でも自分がすることを楽しむという意味の禅の言葉です。

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遊戯三昧

ベテランの開く道=杉山愛

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 <遊戯三昧(ゆげざんまい)>

 女子テニスシングルス・世界ランキング2位(15日付)のセリーナ・ウィリアムズ(米国)が先月、妊娠を公表した。今年36歳になる彼女は1月の全豪オープンで優勝を果たし、私は「これ以上の終わり方はない」と、このまま引退すると思っていた。ところが、セリーナはおなかの赤ちゃんに向けて「来年、あなたがプレーヤーズボックス(コーチや家族の専用席)に加わるのが待てない」とメッセージを発し、現役続行の意思表示をした。

 セリーナに限らず、全豪オープンで復活した35歳のロジャー・フェデラーら、選手生命が長くなっていると感じる。もちろん、医療の進歩や質の良い食べ物、トレーナーによるサポートなど多くの要因がある。セリーナやフェデラーも、体力的に見れば20代の方が充実していたはずだ。それでも世界トップレベルに居続けられるのは、経験によって培われた引き出しの多さ、自分自身に向き合って対応できる力があるからだ。

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