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パブリックアート

再整備に際し切断・撤去へ 京都市美の大型彫刻巡り 作品保存と安全確保の間で

彫刻は鉄骨に囲まれ、切断準備が進んでいた=2017年5月15日、岸桂子撮影

 京都市美術館が、建物の敷地内に設置していた大型石彫作品を、美術館再整備事業に伴い分割して撤去する計画をめぐり、美術関係者からは驚きや困惑の声が広がっている。屋外に設置されるパブリックアートが年月の変遷に伴い生じる課題に直面するケースは少なくない。本件が投げかけた課題を探った。【岸桂子】

 作品は、京都市在住の彫刻家、富樫実さん(86)による「空(くう)にかける階段88-2」。仏教思想を背景に、富樫さんが約半世紀前から取り組む代表作シリーズの一つ。波打つような柔らかなフォルムが特徴だ。富樫さんによると、1988年に京都市の依頼で制作された本作は、高さ約11メートルとシリーズの中でも最も高さがあるという。一つの石で作られた彫刻作品としては規格外の高さで話題を集めた。

 市美は、建物の大規模改修や新館建設を行う過程で、彫刻設置周辺域の土壌汚染が判明したとし、土壌除去を検討。さらに、震度6弱の地震で倒れる可能性があるとして、安全に移転するには大きさを約2メートルずつ、2本で計10個に分割することが必要と判断し、富樫さんに説明した。切断後の保管方法や設置場所は未定という。

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