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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第75期名人戦七番勝負 佐藤天彦名人-挑戦者・稲葉陽八段 第3局の4

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定跡形を離れた序盤 観戦記・椎名龍一

 1日目の午前中から緊迫感に包まれたのが図の局面だ。ここで後手は横歩を取るのか否か。公式戦における前例はわずかに8局と少ないが、副立会の阿久津主税八段が10カ月ほど前に後手を持って指している。「横歩を取っても指せると思います」と言うのは実戦で[後]7六飛を指した阿久津。ハイリスク・ハイリターンの指し手で一気に優勢となる可能性もあるが、敵の待ち受けるわなにはまって形勢を損ねる可能性もある勝負手だ。

 稲葉は19分の考慮で8五に飛車を引いた。「横歩を取るのは[先]3三角成[後]同銀[先]8五角があり、指しにくかったです」という。9時間という持ち時間の長い将棋であり、佐藤が「取ってみたら」と誘ってきていることも横歩を取りにくかった要因だろう。

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【第79期名人戦】

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