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深刻さ増す「ロシア疑惑」

機密情報漏えい疑惑を巡り、記者会見で自身の言動に問題はないとの考えを示すトランプ米大統領=米ホワイトハウスで2017年5月16日、AP

捜査中止要請、米メディアが報道

 【ワシントン高本耕太】米メディアは16日、トランプ大統領が連邦捜査局(FBI)のコミー前長官を解任する前、ロシア側との不適切な接触で辞任したフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の捜査をやめるよう要請したと報じた。政権のロシアを巡る疑惑が深刻さを増す中、議会からは司法妨害について独立捜査を求める声が上がっている。

 報道によると、フリン氏が辞任した翌日の2月14日、トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室でコミー氏に対し、「捜査を手放してくれないか。きっぱりと終わりにしてほしい。フリンはいい人間だ」と語った。コミー氏は「フリン氏がいい人だとは分かっている」とだけ答えた。トランプ氏はメディアへの情報漏えいに不満を表し、機密情報を報じた記者を投獄すべきだとも主張したという。

 コミー氏はやりとりの詳細をメモし、FBI高官らと共有していた。コミー氏は今月9日に解任された。ホワイトハウスは声明で「大統領は誰に対しても、いかなる捜査の終結も要請したことはない」と主張した。

 共和党の重鎮、マケイン上院議員は「(捜査介入したニクソン大統領が弾劾中に辞任した)ウォーターゲート事件並みにスキャンダルが拡大した」と非難。与党内にも真相解明を求める声が広がりつつある。

 一方、トランプ氏が10日のラブロフ露外相らとの会談で漏らしたとされる過激派組織「イスラム国」(IS)に関する機密情報は、同盟国イスラエルが慎重な取り扱いを求めていたにもかかわらず、同意なしにロシア側に伝えた疑いが浮上。ロシアが、イスラエルと敵対するイランに伝えた可能性も指摘される。イスラエルのハーレツ紙は「緊密な情報共有関係を脅威にさらす」と懸念を示した。

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