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肉の消費額が全国最小 その訳とは

群馬が誇る上州牛のロースステーキ。写真は太田市のふるさと納税の返礼品

 前橋市民の肉の消費額は全国で一番少ない--。総務省の家計調査で、こんな意外な事実が分かった。名物「鳥めし弁当」、「上州和牛」を使ったすき焼き、県都・前橋が標ぼうする「TONTON(豚肉)のまち」--。さぞかし肉好きと思いきや、なぜ?

嬬恋村のキャベツなど全国で名の知られた野菜も少なくない群馬県。おいしい野菜が「草食」傾向を強めている?=群馬県嬬恋村で2012年9月2日、庄司哲也撮影

 調査は2014~16年、全国47の都道府県庁所在地と政令市5市で、2人以上で暮らす約9000世帯を対象に実施した。

前橋市のマスコットキャラクター「ころとん」。豚肉料理を競うT-1グランプリも盛況なのだが=前橋市で2011年02月07日、塩田彩撮影

 その結果、前橋市は肉類の支出金額が全国で最下位だった。中でも1世帯あたりの牛肉の支出金額は1万261円で、全国1位の京都(3万7384円)の3分の1以下。

 群馬は全国有数の畜産県で、農林水産省の16年の調査によると、豚の飼育頭数は約63万頭で全国4位、肉用牛は約6万頭で10位。

 県は肉類の消費拡大に向け、PRにも力を入れている。14年には「すき焼き応援県」を宣言。「すき焼き弁当」の見た目や味を競うコンテストや、名店を掲載した「すき焼きMAP」の作製など上州和牛のブランド力アップを図ってきた。

 しかし、15年の県民調査では、すき焼きを食べるのは「年間0~2回」と答えた人が3分の2を占めた。

 なぜこんなに肉消費が低迷しているのか。県の担当者は「小麦を使った粉食文化が伝統的に根付いているからではないか」と推測する。

 一方、街ではこんな声も。「もちろん肉を全く食べないわけではないけど、よく食べるのは野菜。群馬の野菜は新鮮だから」(前橋市、50代主婦)

 実は「草食」傾向は別のデータにも表れている。厚生労働省国民健康栄養調査(12年)によると、県民の1日あたりの野菜摂取量は男性が320グラムで全国10位、女性が306グラムで6位といずれも上位。菜食中心の前橋市民の食卓に肉が食い込む余地はあるのか--。【杉直樹】

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