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カンヌ映画祭便り

第2日 「無限の住人」上映 三池崇史監督と木村拓哉さん、杉咲花さん登場

報道陣が集まるプレスセンターの入り口のセキュリティーチェックの様子。荷物を検査され、ゲートをくぐり、ボディーチェックを受けてようやく中に入れます=フランス・カンヌで2017年5月19日、木村光則撮影

 ボンジュール!!

     第70回カンヌ国際映画祭は現地時間18日夜(日本時間19日)、2日目を迎えました。街は映画祭の華やぎを増していますが、同時に目立つのが警察官たちの姿や入場時のセキュリティーの厳しさ。

     それもそのはず、昨年の映画祭の後、ここカンヌから車で約30分、最寄りの空港があるニースでトラックの暴走によるテロが起き、何十人もの人々が亡くなっているからです。

     そんなことを象徴する出来事が2日目の朝にありました。毎朝、8時半からコンペティション部門の作品のプレス上映があるのですが、15分ほど前に劇場に着くと長蛇の列が。入場時のセキュリティーチェックを厳格にし、昨年はなかった空港にあるようなゲートをくぐってのボディーチェックまで加わったため、入場に時間がかかかっているのです。

     入場はできましたが、この結果、上映開始時間も予定を15分過ぎて始まりました。それでも、何も起きずに映画祭が終わることを願わずにはいられません。

    映画「無限の住人」の公式上映終了後、三池崇史監督らキャスト、スタッフにスタンディングオベーションをおくる観客たち=仏・カンヌの「パレ・デ・フェスティバル」で2017年5月19日、木村光則撮影

     さて、2日目はアウト・オブ・コンペティション部門に招かれた日本映画「無限の住人」の公式会見と公式上映がありました。まず、昼に行われた公式会見には、三池崇史監督と主演の木村拓哉さん、杉咲花さんが登場。

     2004年、ウォン・カーウァイ監督の「2046」以来13年ぶりのカンヌとなる木村さんは「完全なるメード・イン・ジャパンという形での参加が違うところ。今は戻って来られたことに本当に感謝しています」と喜びを表しました。

     カンヌには何度も招かれている三池監督は漫画原作の時代劇という今作について聞かれ「子供の頃は漫画を読み、漫画家に憧れました。結局、映画監督になったけれど、キャストやスタッフたちとともに漫画に負けない作品を作ることができました」と充実感を示しました。

     杉咲さんは真っ赤な着物姿で「三池監督と仲間たちの信頼関係を強く感じました。(撮影の)約3カ月間過ごして素晴らしい現場でした」と笑顔で振り返っていました。

     木村さんはアジアで人気が高いことから、会場には東南アジアや中国系の記者たちも多く、会見終了後はサインを求める記者たちに木村さんが丁寧に応じていたのが印象的でした。

     そして、深夜には公式上映が開かれました。メイン会場で夜に開かれる公式上映は正装が必須。私も慣れないタキシードと蝶ネクタイ姿で会場に向かいました。正装の紳士淑女が集まる会場に、三池監督、木村さん、杉咲さんが現れると大きな拍手と歓声が送られました。

     上映中は積極的に映画を楽しむのがカンヌ流。木村さん演じる不死身の人斬り・万次がバッタバッタと敵をなで斬る殺陣のシーンでは拍手が起き、杉咲さんが見せるコミカルな演技には笑いが起きていました。

     終演後は観客から3人に大きなスタンディングオベーション。木村さんたちは会場を埋め尽くした観客に手を振って応えていました。

     その後、近くで行われた取材で、木村さんは「タキシードとイブニングドレスを着たお客さんたちがストレートに感情を表しながら楽しんでくれて素敵な時間でした。お客さんと映画のコミュニケーションが取れていた」と本当にうれしそうに語っていました。

     三池監督は「こちらのお客さんは自分の映画の見方を持っているなと感じさせられた」と改めて感服した様子。杉咲さんは着物姿で歩いたレッドカーペットについて、「本当にたくさんの海外のカメラマンの方々から写真を撮っていただいて圧倒されたけれど、うれしかったです」と笑顔を見せていました。

     日本の時代劇、侍の物語は海外では根強い人気があります。その点について、木村さんが「日本では時代劇の文化に割と熱が冷めているけど、海外は全然そんなことないよということを感じた。日本人の良さにもっと光を当ててもいいんじゃないかと思います」としっかりした口調で話したのが印象的でした。【木村光則】

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