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2020年東京五輪での復活を目指し、今月、始動したバレーボール男子日本代表に東レの正セッター・藤井直伸(25)が初めて選ばれた。宮城県石巻市出身の藤井は、11年3月の東日本大震災で実家が被災し、一時は競技断念を考えただけに「いろいろな人の支えでバレーを続けられている」と感謝を胸に代表定着を誓う。
震災時は、強豪・順大の1年生で、広島市で合宿中だった。実家は海岸からわずか100メートルで、練習後、津波のニュース映像を見て我が目を疑った。家族の無事は確認できたが、急いで宮城へ向かっても、地元にたどり着くには1週間かかった。実家の1階は浸水し、家族は避難所にいた。さらに沿岸部の水産加工会社に勤めていた父俊光さんが失職した。大学の授業料…
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