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長部日出雄の映画と私の昭和

「日本のいちばん長い日」(日本・1967年)

最大の主役は「玉音盤」

 1967(昭和42)年に封切られた岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」を見て、あの「玉音放送」が昭和天皇ご自身の発案であったことの意味の重さを改めて考えさせられた。

 その前に、当初は大宅壮一編として刊行された半藤一利の原作で読んでいたはずの事実を、映画では昭和天皇(八代目松本幸四郎)が最高戦争指導会議と内閣の全員が召集された御前会議の席上で、ポツダム宣言受諾に賛成する意見に同意し「このさい、自分のできることは何でもする」「自分が国民に呼びかけることがよければ、いつでもマイクの前にも立つ」と肉声で語られたので、具体的に実感することができたのだ。

 そこに至るまでの経緯は、原作によれば、すでに天皇の内命を受けて戦争終結の決意を固めていた鈴木首相(…

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