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名刺に点字シール、パトロール 隠岐の駐在発案

点字シールを貼ったパトロールカードを手にする金山真次巡査長=島根県飯南町で2017年5月2日、根岸愛実撮影

全国初 「地域住民に安心感を与えた」

 島根県警は全国に先駆け、交番や駐在所の警察官の名刺やパトロールカードに点字シールを貼る取り組みを始めた。きっかけを作ったのは隠岐の島の駐在さん。県内全域に広めたことで県警は今年4月、「地域住民に安心感を与えた」として警察庁生活安全局長賞を受賞した。

     点字つきのパトロールカードを始めたのは、今は雲南署赤名駐在所に勤める金山真次巡査長(41)。隠岐の島署中条(なかすじ)駐在所に配属された2013年、巡回で初めて視覚障害者の女性を訪ねた。緊急時のために島外に住む子供の連絡先を確認しようとすると、「あなたが警察官かどうか分からない」「点字の名刺はないのでしょうか」と言われ、困ってしまった。

     金山巡査長はすぐに点字の打てる施設を探し始め、松江市の社会福祉法人島根ライトハウスに依頼して約1カ月後に点字つきのカードを作った。女性宅に持って行くと「これで信用できる」と声をかけてもらい、2回、3回と巡回を続けるうちに声を覚えてもらったという。

     金山巡査長の成果を踏まえ、県警は昨春、障害者差別解消法の施行を機に点字シールを作ることができる市販の点字ラベラー(約7万円)を購入。各署に積極的な活用を呼びかけた。10以上の交番・駐在所が点字つきのパトロールカードを取り入れたほか、今年度から全署の交番・駐在所署員に、名刺の裏に貼る点字シールを配布した。

     県視覚障害者福祉協会の小川幹雄会長(73)は「県警が私たちの安全安心を考えてくれた」と喜ぶ。日本盲人会連合に県警の取り組みを伝えたところ、同連合は警察庁に「全国の警察にも普及を」と要望したという。

     県警は更に交番・駐在所にある呼び出し電話などにも案内の点字シールを貼った。地域課の担当者は「今後も活用の幅を広げたい」としている。【根岸愛実】

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