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雲南のコウノトリ誤射

市教委「ショック」 ひなの成長焦点 /島根

コウノトリの誤射について説明する小山教育部長(中央)=島根県雲南市役所で、山田英之撮影

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 「非常にショック。全く想像していなかった。間違いであってほしかった」--。雲南市に飛来した国の特別天然記念物・コウノトリがハンターの誤射で死んだ19日、市役所であった記者会見で、観察を続けてきた市教委の高橋誠二・文化財課副主幹は思いを語った。巣には4羽のひながいる。市教委は残った雄の親鳥だけで餌を与え続けられるか確認して、ひなを保護するか判断する。

     景山明教育長は会見で「残念な発表をしなくてはならない」と話し始めた。小山伸教育部長は「雄の親鳥だけで、ひなを育てていけるのかが、今後の焦点」と言う。

     市教委によると、19日午前10時ごろ、地元猟友会の60代の男性会員が、雲南市大東町の田で、サギの駆除をしていた際、サギと間違って散弾銃で撃った。個体識別の足輪が付いていたため、コウノトリと判明した。県を通じて文化庁にも報告した。サギによる農業被害があることから、駆除の期間中だった。

     市教委の観察では、雄の親鳥は20日も、ひなに餌を与える様子が見られた。4羽のひなは元気に餌を食べている。今後の対応は、コウノトリの飼育・放鳥に取り組んでいる兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)の助言を受けながら判断する。

     郷公園によると、2005年の野外放鳥後、コウノトリが誤射で死んだのは初めて。コウノトリのペアはどちらかの親鳥が餌を探す間、もう一方の親鳥が巣を守っている。過去に親鳥の一方が死んで、郷公園でひなを保護した後、放鳥した例があるという。山岸哲・コウノトリの郷公園長は「ひなが巣立つのを心待ちにしていた地域の皆様の心中をお察しします。残されたひなが無事成長することを願ってやみません」とコメントを出した。

     雲南市では今年、2歳雄と今回死んだ雌のペアが電柱の上で巣作りして産卵。4月にひなの誕生が確認された。野外放鳥後、コウノトリの産卵、ふ化が確認されたのは県内で初めて。【山田英之】

    誤射で死んだコウノトリ=島根県雲南市教委提供
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