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陸上

ケンブリッジ飛鳥10秒31 セイコーGG

男子100メートル決勝で、最後まで競り合うケンブリッジ飛鳥(左)とガトリン=等々力陸上競技場で2017年5月21日午後4時44分、手塚耕一郎撮影

 世界選手権(8月、ロンドン)の代表選考会を兼ねた陸上のセイコー・ゴールデングランプリが21日、神奈川・等々力陸上競技場で行われ、男子100メートル(向かい風1.2メートル)はケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が10秒31で日本勢トップの2位だった。優勝は昨夏のリオデジャネイロ五輪銀メダルのジャスティン・ガトリン(米国)で10秒28。サニブラウン・ハキーム(東京陸協)は10秒42で4位。

     男子400メートル障害は安部孝駿(デサント)が49秒20で日本勢トップの2位に入り、世界選手権への出場条件となる参加標準記録(49秒35)を突破した。男子200メートル(向かい風2.0メートル)は藤光謙司(ゼンリン)が20秒93で日本勢トップの3位。飯塚翔太(ミズノ)は21秒10で5位だった。

    世界トップに肉薄

     ケンブリッジ飛鳥にとって昨夏は遠かった世界の背中が間近に見えた。左隣を走るリオ五輪銀メダルのガトリンと最後まで激しく競り合い、わずか100分の3秒差。リオ五輪の準決勝で0秒23の大差で敗れた相手に健闘し、「昨年より良いレースができた」と胸を張った。

     ガトリンは、2015年世界選手権でも100メートルと200メートルで2位の実力者だが、ケンブリッジは「チャンスがある」と勝つ自信があった。不得意のスタートで少し遅れても、中盤で加速してガトリンに並びかける。「いける」と思って少し力んだことで追いつけなかったが、世界トップに肉薄する走りに観衆は大きくどよめいた。

     リオ五輪の準決勝も左隣がガトリンだった。ケンブリッジは意識するあまり、体が硬くなり、最下位に沈む。「全く(背中が)近づいてこなかった。自分の走りができなかった」と悔しがった。

     リオで感じた世界トップ選手との意識の差を埋めようと、昨年末に企業を辞めてプロに転向した。強い選手と一緒に走っても力を出せるよう、4月には米国で3連戦を重ねた。この日のレースで結果に表れ、「銀メダリストと(競り合う)走りができたのは自信になる」と納得の表情。目標とする世界大会の決勝進出へ手応えをつかんだ。【小林悠太】

    「3歩目までに前に」

     男子100メートルで18歳のサニブラウンはスタートでの出遅れが響き、10秒42の平凡なタイムで4位に終わった。「(スタートで)集中しきれなかった」と納得いかない表情のサニブラウン。昨年は夏前の故障でシーズンをほぼ棒に振り、高校を卒業した今年はオランダなど海外に拠点を置いているため、国内でのレースは約1年ぶりだった。「久しぶりに日本で走って気持ちよかった」と振り返り、「(スタートから)3歩目までに前に出られるようにしたい」と今後の課題を挙げた。

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