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SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『俳句の海に潜る』『俳句と暮らす』

◆『俳句の海に潜る』中沢新一/小澤實・著(角川書店/税別1800円)

◆『俳句と暮らす』小川軽舟・著(中公新書/税別780円)

 好きなアーティストや噺家(はなしか)の公演を地方で鑑賞するのが好きだ。そういうのも「おっかけ」というらしい。私の中で「おっかけ」というのは、楽屋口でアイドルの出入りを見届けたり、新幹線のホームで遠征に出かけるのを見送る人たちのことだ。そういう星飛雄馬の姉さんのような健気(けなげ)な雰囲気が「おっかけ」にはある。しかし私のする「おっかけ」は、そんな健気なものではなく、地方公演を楽しむのとは別に、めったに行くことのない町を訪れる絶好の口実となっているのだ。

 最近では「おっかけ」て、山形に行ってきた。今回は1泊2日ということで、1日目は「おっかけ」活動、2日目に山形駅から快速で15分の立石寺(りっしゃくじ)、通称山寺へ足を延ばした。この寺は芭蕉が「閑(しずか)さや岩にしみ入る蝉の声」という俳句を詠んだ寺だ。険しい山壁にお堂がいくつも建立されていて、いかにも霊場という雰囲気だ。奥の院までの階段は1070段。途中、蝉塚という岩場では、「あー、このあたりに…

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