連載

科学の森

科学や環境問題を専門に取材する記者が、身近な話題を図解を交えてわかりやすく解説します。

連載一覧

科学の森

サラブレッド、なぜ速い? 進化で脚が長く、軽く…28日はダービー

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 競走馬はなぜ速く走れるのか? 調子のいい馬を見極める方法は? 28日は、3歳馬のトップを争う「日本ダービー(東京優駿)」。競馬界の最高峰とされるレース本番を前に、パドックからはうかがえない競走馬の速さの秘密を探った。【伊藤奈々恵】

 ●爪先立ちで走る

 馬は速く走るために独特の進化を遂げた。その代表が、後ろ脚にある「第3中足骨(ちゅうそくこつ)」だ。人間の脛(すね)に相当するように見えるが、実は足の中指の骨。前脚にも同様の骨がある。中指だけが長く太くなり、他の指は退化した。その結果、脚全体の長さが増し、広い歩幅を確保できるようになったという。つまり馬は両手足の中指を支えに、爪先立ちで走っていることになる。まるでバレエダンサーのようだ。後ろ脚の真ん中の関節は膝ではなく、かかと。中指の爪に当たるのが蹄(ひづめ)になる。

 速く走る目的で品種改良されたのがサラブレッド(Thoroughbred)だ。「徹底的な」(thorough)と、「品種改良された」(bred)が語源とされ、17世紀初め、イギリスの牝馬と東洋種の牡馬を掛け合わせたのが始まりとされる。北海道の「ばんえい競馬」を除けば、日本の競馬場を走る馬のほとんどをサラブレッドが占める。

この記事は有料記事です。

残り1254文字(全文1776文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集