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学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る問題をまとめました。

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前川氏会見詳報(1) 「あったことをなかったことにはできない」

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 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画で、文部科学省が内閣府から「総理のご意向」と早期開学を促されていたとする文書を巡り、文科省の前川喜平前事務次官は25日、東京都内で記者会見を開いた。前川前事務次官の冒頭発言は以下の通り。

「まっとうな行政に戻すことができず、押し切られた」

 国家戦略特区における今治市の獣医学部の新設につきまして、私は文部科学省の側の事務方のトップとして関わってきました。その間における行政のあり方においては、私は当事者の立場の中で、疑問を感じながら仕事をしていたと申し上げざるをえない。今般、国会において、この間の経緯を示す文書が議論され、野党から問題について政府に対し問いただすということが行われ、それが本物であるか、存在するかどうかについて文部科学省の中で調査が行われたと聞いていますが、その結果、こちらの文書については確認できなかったという結論になったと聞いています。

 これについて私は、残念な思いを抱いたわけでありまして、これらの文書につきましては、私が実際に在籍中に共有していた文書でありますから、確実に存在をしていたわけでございます。このことについて、まず申し上げたい。もちろん、今回の文書を巡っては、私が発言をすることで、文部科学省の中にもいろいろと混乱が生じるであろうと思っております。文部科学省としては「調査はしたけれども確認はできなかった」としているわけ…

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