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学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る問題をまとめました。

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前川氏会見詳報(3) 「行政ゆがめられた」 証人喚問“参ります”

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加計学園問題について、記者会見する前川喜平・前文科事務次官(左)。右は三竿径彦弁護士=東京都千代田区の弁護士会館で2017年5月25日午後4時43分、手塚耕一郎撮影
加計学園問題について、記者会見する前川喜平・前文科事務次官(左)。右は三竿径彦弁護士=東京都千代田区の弁護士会館で2017年5月25日午後4時43分、手塚耕一郎撮影

 前川喜平・前文部科学事務次官は発言を続け、獣医学部設置に正当な根拠がなかったと強調。所管する農林水産省、厚生労働省が設置に必要な需要見通しなどを示さなかったと述べ、不満を示した。その後、報道陣との質疑に移った。

獣医学部設置の四つの条件 「根拠ある説明ない」

 前川氏 はい。今治市、広島県の国家戦略特区において、その今治市における新しい獣医学部の新設に向けてですね、新たな追加規制改革を行うかどうかということについては、一昨年、2015年からすでに検討課題にはなっていたわけであります。ただ、その検討するにあたってはですね、閣議決定で「日本再興戦略改訂2015」というものがございます。この2015年6月に閣議決定された、この日本再興戦略の中でですね、新たな獣医学部の新設を認めるかどうかを検討するに当たっては、四つの条件があると閣議決定で示したわけであります。

 それは、既存の提案主体によるものではない構想が具体化するということが一つ。二つ目はライフサイエンスなどの、獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らかになること。さらに、それらの需要について、既存の大学では対応が困難であること。さらに四つ目として、近年の獣医師の需給の動向を考慮しつつ、全国的な見地から検討すると。こういう四つの条件のもとで検討することが閣議決定で決まっていたわけであり…

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