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シネマの週末・この1本

家族はつらいよ2 深刻な主題、共感の笑い

 映画に社会的主張などいらないという意見に反対はしないが、主張があるからつまらないわけではない。山田洋次監督の新作は「家族はつらいよ」の続編で、同じ平田家が舞台。ホームコメディーの主題に「無縁社会」を据え、笑わせつつ社会の矛盾も考えさせる。

 平田家の懸案は、70歳を超えた周造(橋爪功)の車の運転だ。車に傷が増え、いずれ大事故を起こすと気が気でない。心配をよそに免許を返上する気のない周造は、運転中に工事現場で交通整理をする高校の同級生丸田(小林稔侍)と出くわした。旧交を温めた後で酔った丸田を家に泊めると、翌朝、冷たくなっていた。

 シリーズの原型「東京家族」以来、同じ俳優陣との3作目。長男の幸之助(西村雅彦)と史枝(夏川結衣)、長女成子(中嶋朋子)と泰蔵(林家正蔵)、次男庄太(妻夫木聡)と憲子(蒼井優)とシリーズの人物造形もこなれ、映画はなめらかに進む。免許返上を巡る家族会議で周造の怒り爆発という展開は「男はつらいよ」で帰宅した寅とおいちゃんのケンカのごとし。丸田の登場で話は動き出す。

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