メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

時代の風

「分煙」が不可な本当の理由=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員

=西本勝撮影

「吸わない権利」が優先

 「2020年のオリンピックに向けて」という標語の下、共謀罪が制定されようとしている。他方、同じ標語の下に厚生労働省が提案した飲食店内の全面禁煙は自民党内から激しい反対を受けている。前者に賛成し後者に反対する人は、本当に真面目にオリンピックのことを考慮しているのか。

 もう世間は忘れてしまったのだろうが、オリンピック以上に「国際テロ」の標的になりそうな伊勢志摩サミットと、それに随伴する多数の閣僚会議が、昨年全国各地で行われた。これらが「逮捕者ゼロ」というめでたくも平穏無事な結果に終わったことは、ほとんど報道されていない。だが共謀罪を巡る議論の中では、そうした事実こそ本来指摘され考慮されなくてはならないはずだ。結果として無事に済んだだけだったのか、それとも警備が十分有効に機能したのか。当時からすでに共謀罪があったら、何かが違っていたのか。事実に基づき「PDCA(計画・実行・確認・計画修正)を回す」ことの重要さを、筆者は当欄で、過去もこれからも言い続ける。

 他方でサミット関連も含めて昨年、史上最高の2400万人の外国人が来日した。その相当数が飲食店内の喫…

この記事は有料記事です。

残り1259文字(全文1751文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. オアシスのとんぼ 対韓輸出規制は、なぜ愚策なのか
  2. あなたの参院選 1票の価値はベンツ1台分? あなたの1票をお金に換算
  3. 1人の女性を物色か 福岡・粕屋死体遺棄事件容疑者 勤務先「まさか」
  4. 「撤回まったく考えてない」 韓国と協議せず 経産相 輸出規制強化で
  5. 見知らぬ男に傘で目突かれる 目黒駅前で 男性失明の恐れ 警視庁捜査

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです