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今週の本棚

村上陽一郎・評 『キリスト教は役に立つか』=来住英俊・著

 (新潮選書・1404円)

読者と「倶に歩む」姿勢

 本欄に取り上げようか、と本書のページを拾い読みしている私の目に、次の言葉が飛び込んできた。「死後の世界はイエスが一緒にいてくれる場所です」。じんわりと涙が湧いた。それから、ほのぼのとした喜びが心を浸した。死の迫るのを自覚しながら、そのことをすっかり忘れていたな、お前は。

 お前がこの言葉に感動するのは、お前が曲がりなりにもキリスト者だからだ。それはそうだ。しかし、本書の著者は、イエスを信じない人にも、同じ喜びを分かち合うことを躊躇(ためら)わない。死後の世界、「そこは“あの人”がいる場所だ」。“あの人”には、亡くなった誰を入れてもよいのだ。とても直接に心に響いてくるものがありませんか。

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